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2023年10月19日

3.3 住まいの防犯対策

オランダでは住宅への侵入窃盗(Woninginbraak)は依然として発生しており、特に長期休暇や週末の不在時には注意が必要です。
空き巣の多くは、侵入しやすい住宅を狙う「機会犯」であり、防犯対策の有無が被害防止に大きく影響します。

駐在員やご家族の皆さまは、入居時に住宅の防犯設備を確認し、日頃から防犯意識を持って生活することが重要です。

住宅の防犯設備を確認する

玄関ドアや窓には、防犯性能の高い錠前を設置することをおすすめします。
オランダでは、防犯認証制度「Politiekeurmerk Veilig Wonen(PKVW)」の基準を満たした防犯設備が広く普及しています。

入居時には以下を確認しましょう。

  • 玄関ドアにマルチロック(複数施錠)が付いているか
  • 窓に鍵付きクレセントまたは補助錠が設置されているか
  • 屋外照明が十分に設置されているか
  • インターホンやドアカメラが利用できるか
  • 警報システム(Alarm)が導入されているか

参考情報:
Politiekeurmerk Veilig Wonen(PKVW)


外出時の基本ルール

「数分だけだから大丈夫」という油断は禁物です。
外出する際は、短時間であっても必ず施錠を確認してください。

  • 玄関ドアを必ず施錠する
  • 1階・2階を含めすべての窓を閉める
  • 浴室・トイレ・キッチンの小窓も施錠する
  • 勝手口やバルコニー扉も施錠する
  • ガレージや物置も忘れずに施錠する

近年は窓や裏庭側から侵入するケースも多いため、正面玄関だけではなく住宅全体の施錠確認が重要です。


照明を活用する

侵入者は人目に付くことを嫌います。
そのため、屋外照明は有効な防犯対策の一つです。

  • 玄関灯を活用する
  • 人感センサー付きライトを設置する
  • 裏庭や駐車スペースにも照明を設置する
  • 長期不在時はタイマー付き照明を利用する

特に冬季は日没が早いため、防犯照明の効果が高くなります。


置き鍵をしない

植木鉢の下、郵便受け付近、玄関マットの下などへの置き鍵は絶対に避けてください。
これらは侵入犯が最初に確認する場所として知られています。

また、室内側の鍵を差し込んだままにしないよう注意しましょう。
郵便受けや割れた窓ガラスから手を入れて解錠される場合があります。

鍵は決まった保管場所を設け、緊急時にすぐ見つけられるようにしておきましょう。


長期休暇中の防犯対策

休暇や日本への一時帰国などで長期間留守にする場合は、在宅しているように見せる工夫が有効です。

  • 照明をタイマーで点灯させる
  • スマート照明を遠隔操作する
  • 郵便物の回収を隣人に依頼する
  • ごみ箱を出しっぱなしにしない
  • 庭木の手入れを依頼する
  • 信頼できる隣人に見回りを依頼する

郵便物やチラシが大量に溜まっていると、不在であることが一目で分かります。
近所との良好な関係は、防犯対策としても非常に有効です。


SNSでの情報発信に注意

旅行中や帰省中にSNSへリアルタイムで投稿すると、不在情報を第三者に知られる可能性があります。

  • 旅行中のリアルタイム投稿を控える
  • 帰宅後に写真を投稿する
  • 公開範囲を限定する
  • 住所や行動範囲が分かる内容を掲載しない

特に長期休暇期間中は注意が必要です。


共同住宅での注意点

マンションやアパートでは共用玄関のセキュリティにも注意してください。

  • 見知らぬ人の後ろについて共用玄関を通過させない
  • 来訪者を確認してからオートロックを解除する
  • 不審者を見かけた場合は管理会社や警察へ連絡する

配送業者や工事業者を装った侵入事例もあるため、十分注意しましょう。


貴重品の管理

現金、旅券、宝飾品などの貴重品は一か所に集中させず、分散して保管することをおすすめします。

  • パスポートのコピーを保管する
  • 重要書類は耐火金庫で保管する
  • 高額品の写真を撮影しておく
  • シリアル番号を記録しておく
  • 保険証券を保管しておく

盗難発生時には警察への被害届や保険請求時に役立ちます。


火災対策

オランダでは住宅への煙感知器(Rookmelder)の設置が義務化されています。
すべての階の避難経路には煙感知器を設置し、定期的に動作確認を行いましょう。

  • 各階に煙感知器を設置する
  • 年に数回作動確認を行う
  • 電池式は電池残量を確認する
  • 消火器や消火ブランケットを備える
  • 避難経路を家族で共有する

キッチン、寝室付近、階段周辺は特に重要な設置場所です。

緊急時の連絡先

  • 緊急通報(警察・消防・救急):112
  • 警察相談窓口(緊急でない場合):0900-8844

火災、侵入盗、事故、急病など人命に関わる緊急事態の場合は、直ちに112へ通報してください。

参考情報

2023年10月19日