オランダのハイテク業界、日本で戦略的提携を締結 – 半導体・量子技術・6G分野における戦略的パートナーシップを締結
2025年5月22日 07:41|蘭政府ホームページ Rijksoverheid.nlによるニュースリリース
オランダの企業および研究機関は、日本において半導体、量子技術、6Gネットワーク分野における戦略的パートナーシップを締結しました。
経済担当大臣ディルク・ベルヤールツ氏の主導のもと、ハイテクおよびデジタル分野に関わる70以上のオランダ企業・機関が訪日しました。
ミッション期間中、両国は国王陛下および大臣の立ち会いのもと、日本の主要パートナー企業と複数の協定を締結しました。
この取り組みは、テクノロジーおよび製造業分野の起業家にとって、世界有数の先進市場における新たなビジネス機会を創出するものです。主な合意内容は以下の通りです:
TNO & XG Mobile Promotion Forum (XGMF)
産業用無線通信分野における協力および5G・6G技術の共同開発に関する協定。両者は、次世代モバイルインターネットのグローバルエコシステム構築を目指します。
富士通 & QuTech(デルフト工科大学)
富士通は、デルフト工科大学のQuTech内にある「Advanced Computing Lab Delft」の拡張を発表。量子アプリケーションの開発促進を目的としています。
Quantum Delta NL & 産業技術総合研究所(AIST)
量子技術分野における長期的な協力体制を強化し、国際的な量子イノベーション・エコシステムの構築に向けた合意を締結。
これらの協定は、オランダと日本の技術協力関係を一層強化するものです。
ベルヤールツ大臣は次のように述べています:「オランダは、日本にとってハイテク分野における重要なパートナーです。
オランダはチップ製造装置やスマートデジタルソリューションなどの先端技術を提供し、日本は高品質な生産技術と先端材料に強みを持っています。
両国の協力により、成長著しい市場においてオランダ企業に新たなビジネスチャンスを創出します。」
オランダと日本のハイテク分野における強固な連携
2024年、オランダの対日輸出額は63億ユーロを超え、特に半導体製造装置などのハイテク製品が大きな割合を占めました。
現在、オランダには約800社の日系企業が進出しており、その多くがハイテクシステム・マテリアル(HTSM)分野で活動しています。
2025年大阪・関西万博との連動
今回の経済ミッションは、2025年大阪・関西万博のオランダナショナルデーの前後で実施されました。
同万博は「未来社会のデザイン」をテーマとする第36回世界博覧会であり、オランダは革新性・持続可能性・技術力を兼ね備えたパートナーとしての存在感を示しました。
万博は国際的なネットワーキングの場として機能し、オランダの技術的優位性を世界に発信する機会となりました。