3.4 スリ・置き引き対策
スリ・置き引きの被害は空港、観光名所、みやげ物店、ホテルのロビー、青空市場、駅、電車、トラムの中など人が集まる場所が一番危険です。
スリはカモフラージュのために上着やレインコートを手に持っていたり、肩にかけていたりし、数人の仲間が組んで犯行を行うことも多く、常習犯には子供や女性もいますのでご注意ください。
スリ・置き引きの仲間同士は一緒にやってきて別行動をしていますが、目線で合図しあっています。
観光客が特に利用するトラムはアムステルダムだけでなくターゲットとなりやすいので特に注意してください。特に中国人と日本人の観光客が狙われやすいようです。
被害に遭わないためには、現地の人と同じようなラフな格好をして、ここにもう長く住んでいますというような態度が必要です。
大金は絶対に持ち歩かず、現金とカード類は分けておくのもより安全な方法です。お財布には盗られても諦めが付く程度の額を入れ、現金を 2 つに分けて持つようにしましょう。万一盗難にあった時のためにカードやIDのナンバー、連絡先をメモして持っているようにしましょう。
夏に誰もが T-シャツで歩いているときに上着を手に持っていたり、肩にかけていたりしている人には要注意が必要です。スリはすった財布をそれらに隠してすぐに相棒に渡すために持っているのです。
スリ・置き引きは人の集まる場所に出没します。例えば、観光名所、みやげ物店、観光船の船着場、路上でのショーを見物している観光客などは彼らにとっては恰好の獲物となります。
スキポール空港でも気をつけてください。荷物から絶対に目と手を離さないようにしてください。例えば、出発ロビーの前でタクシーから降り、荷物をワゴンにのせて、運転手さんにお金を渡したり、握手などしている間にカバンが盗まれることも少なくありません。
チェックインカウンターでも手荷物をしっかり持つようにしてください。何か話しかけてきたり、コインをばら撒いて一人が注意をひきつけ、その間に相棒がカバンを盗むというパターンも多いので気をつけてください。不特定多数の人が出入りするホテルのロビーも同様です。
ソファーの横にカバンを置いている時に、何か話しかけられ、注意をカバンからそらせるとカバンが無くなっています。チェックインカウンターでも気をつけてください。それから、ビュッフェスタイルの朝食のときもバッグを置いたままでは席をたたないこと。
駅で電車の停車中には窓たたきに用心してください。犯人の一人が窓をたたき中に座っている人の注意をひきつけている間に仲間が通路を歩いて横の座席に置いたバッグを盗みます。
ファーストフードレストランで、イスの背に上着をかけたままにしていると、犯人が自分の財布を探すふりをしながら、財布をすばやく抜き取ることも多いので注意が必要です。デパートやお店で試着をしている時にも、バッグや上着から目を離さないように習慣付けておくことも大切です。
買い物中のお財布の出し入れにも気をつけて下さい。友人などとおしゃべりしている間にすられてしまうこともあります。小さな子供を連れていると、どうしても子供に気を取られることが多く、スリに狙われやすいですので特に気をつけてください。
貴重品は上着の内ポケットの中にいれて、ボタンやチャックを閉めるりょうにすればなお安心です。ウェストバッグも上着で隠すようにしましょう。冬はショルダーバッグの上から上着を着るといいでしょう。 リュックサックはオランダ語のRUGZAKが語源の便利なものですが、トラムに乗る場合や人が大勢いる所では、背中ではなく、前に持ち替えた方が良いでしょう。背中だと鋭利なナイフで切られても気づくことができません。リュックサックには貴重品は入れない。ジーパンの後ろポケットに財布を入れているのは、スリにどうぞ盗って下さいと言わんばかりの行為です。
ショルダーバッグはたすきがけにして、トラムに乗る場合には前のほうに持ちましょう。前に抱えバッグには常に手を添えて置くようにするのが安全です。
バッグは自転車道や道路側ではなく、反対側にして持って下さい。自転車や自動車、オートバイに乗って通りがかりにひったくる悪質なひったくり泥棒もいます。大切なことはいかにも観光客と見えないようにさっさと歩いて、油断と隙をみせないことです。
犯罪防止のためには、被害に遭ってしまったときに被害届けを出すことが大切です。
届出の詳細は
https://www.politie.nl/aangifte-of-meldingdoen/aangifte-doen
(オランダ語のみ)をご覧ください。
銀行カード・クレジットカードの紛失・盗難対策
オランダではデビットカード(Betaalpas)による支払いが広く普及しており、
スーパー、飲食店、公共交通機関などでも日常的に利用されています。
便利な反面、カードの紛失や盗難、不正利用には十分注意が必要です。
銀行カード(デビットカード)の取り扱い
- PINコードをカード本体や紙に書き留めない
- PINコードをスマートフォンのメモに保存しない
- ATMや店舗で暗証番号を入力する際は手で覆う
- カードを他人に貸与しない
- 利用明細を定期的に確認する
- 銀行アプリをインストールし、不審な取引を確認できるようにする
カードを紛失した場合や盗難に遭った場合は、直ちに銀行アプリまたは銀行へ連絡してカードをブロックしてください。
近年は多くの銀行で、スマートフォンアプリから24時間いつでもカードの停止が可能になっています。
主要銀行のカード停止手続き
2026年現在、ABN AMRO、ING、Rabobankはいずれも銀行アプリから即時にデビットカードの停止が可能です。
アプリが利用できない場合は銀行へ直接連絡してください。
- ABN AMRO
カード停止:ABN AMROアプリまたはInternet Banking
https://www.abnamro.nl/en/personal/payments/debit-card/lost-or-stolen.html - ING
カード停止:My ING または INGアプリ
https://www.ing.nl/en/personal/payments/debit-cards/loss-or-theft - Rabobank
カード停止:Rabo App または Online Banking
https://www.rabobank.nl/en/personal/service/debitcard/block-debit-card
海外滞在中などでオンライン操作ができない場合は、各銀行のカスタマーサービスへ連絡してください。
カードを紛失した場合の対応
- 銀行アプリまたは銀行へ連絡しカードを停止する
- 利用履歴を確認する
- 不正利用がある場合は直ちに銀行へ報告する
- 必要に応じて警察へ被害届を提出する
- 新しいカードを再発行する
オランダ警察への相談(緊急でない場合):0900-8844
クレジットカードの盗難・紛失
クレジットカードを紛失した場合や盗難に遭った場合は、
発行会社へ直ちに連絡し利用停止(ブロック)手続きを行ってください。
カード裏面やカード会社のアプリに記載されている緊急連絡先を事前に控えておくことをおすすめします。
近年はほとんどのカード会社でアプリからカード停止が可能です。
主なカード会社
- American Express
紛失・盗難窓口
https://www.americanexpress.com/
- JCB Card
カード紛失・盗難受付
https://www.jcb.co.jp/support/lost-and-stolen.html
- Visa
緊急サービス
https://www.visa.com/ - Mastercard
緊急サービス
https://www.mastercard.com/
海外旅行・出張時の備え
- クレジットカードは複数枚に分散して保管する
- 銀行カードとクレジットカードを同じ財布にまとめない
- パスポートとは別の場所にカードを保管する
- カード番号と緊急連絡先を安全な場所に記録しておく
- スマートフォンの銀行アプリを利用できる状態にしておく
万一の紛失・盗難時には、まずカードの停止を行い、その後に警察や保険会社へ連絡することで被害を最小限に抑えることができます。
